こんにちは、藤枝です。
夕暮れガーネット
2025年12月6日土曜日
文学フリマ東京41感想
こんにちは、藤枝です。
2025年11月9日日曜日
文学フリマ東京41に出店します
もう少しブログを更新したいなあと思いながら、イベントの時か年末にしか更新しないことがほとんどです。
さっそく本題ですが、
夕暮れガーネットは11/23(日)東京ビッグサイトにて開催の文学フリマ東京41に出店します!
ブースは南3・4ホールにある【い-61】となります。もう片方の南1・2ホールよりも上の方の階みたいです。
そしてwebカタログはこちら。すでに「気になる!」を押していただいており嬉しいです。
再録短編集第2弾
2年半ぶりに新刊が登場です!(どんどんぱふぱふ)
●印がついた作品は、タイトルのリンクから全文試し読みできます。
西洋風ファンタジー/燈・冬・別離
西洋風ファンタジー/画家が見た一陣の奇蹟
西洋風ファンタジー/こんなところに森があっただろうか
男は約束もなしに訪ねてきた。男と呼ぶには若く、村で成人の儀式を済ませたばかりのように見えた。多少名の通った先生方なら門前払いするだろうが、おれは男を迎え入れることにした。急ぎ描かねばならないものもなければ、子どもたちに教えに行く予定もなかったからだ。(「勇者の肖像」)
書き下ろしはないのですが、あちこちに載ってるものをまとめて読めるっていいよねという気持ちと、ここ何年かの記録にもなるしねという気持ちで作りました。(掲載済みだけど『プロムナード』には載ってない、というお話もあります。)
細かく書きつけた紙片をスフェンに渡しかけ、エリアが小さく声をこぼした。紙片に息を一つ吹きかけ、「失礼」と言って改めてよこしてくる。スフェンが受け取ると術が動きだした。どこまでが一文字かも分からぬ羅列が黒い丸に変じた後、細い糸にほどけて見慣れた文字をつくる。書きつけは〈のぞき〉に必要な品の一覧で、スフェンが授業で使ったことのあるものもあれば、植物か動物かさえ分からないものもあった。
「わたしは天の川銀河ではない、他銀河にある星から来ました」タギンガ、と恒樹は口に出した。「小さくて、これといった特徴もないところです。それでも様々な規模で意見がぶつかります。一つの銀河に何千億もの恒星があり、その何割かに生命が暮らし、いくつもの共同体や宗教があると思えば、多少の意見の違いには鈍感になってきます――よくも悪くもですが。わたしの星でも、星を開くと決まった時はかなり混乱がありましたが、今はなんとかやっています。なので地球もきっと大丈夫だと思います」「そうだといいですね。本当に」
2025年1月1日水曜日
短歌をちょっと始めた
彼岸花の2Pカラーと呼びしかばアガパンサスに引っぱたかれき(「57577」2024年12月29日)
2024年12月22日日曜日
手前たちの2024と2025の話
2024年12月10日火曜日
文学フリマ東京39感想
また、ブースで見本誌を複数手に取ってくださる方がいつもより多かった気がします。ありがたい話です。あと、来てくださった方とのコミュニケーションも多かった気もします。こちらからちょろっと話しかけたこともあれば、相手のかたから話してくださることもありました。お話を伺うに、試し読みコーナーから来てくださったり、表紙に惹かれて足を止めてくださったり、『キューのエレジー』の「暗い」という紹介に惹かれてくださったりと様々でした。参考にさせていただきたいこともたくさんありました。ありがとうございました!
2024年11月16日土曜日
文学フリマ東京39に出店します
こんにちは。藤枝です。
今回は12月1日(日)開催の文学フリマ東京39に出店するぞというお話です。
出店は去年11月のオンライン即売会「紙本祭5」への参加が最後、実地?オフライン?のイベントは去年9月の文フリ大阪以来となります。どちらにしても1年以上のブランクがありますね。今年は今まで何をやっていたかというと、何をやっていたんでしょうか。12月になったら1年の振り返り記事で振り返りたいと思います。
ということで改めまして、
弊サークル「夕暮れガーネット」は12月1日(日)東京ビッグサイトにて開催の文学フリマ39に出店いたします!
ブース番号は【け-35】です! ひらがなのブース番号になるのは今回が初めてな気がします。
そして、大事なことなのでもう一度。今回の会場は今年5月と同じ東京ビッグサイト(東京国際展示場)です。流通センターではないのでお互い気をつけましょう。
今回のおしながきです。見事に既刊のみです。そろそろ再録集その2を作りたいなあと思っていましたが、思っているだけでした。
そして今回のwebカタログはこちら。「気になる!」を押していただいており感激しています。ありがとうございます!
そしてそして、ここから個々の頒布物の紹介が始まります。新しいものから順に並んでいます。
恒樹はある日、異星人の旅行者をホストとして迎えることになる。九洞と名乗るその“ひと”は三年前に消えた後輩と同じ姿だった。暗く垂れ込める夏の物語。
「わたしは天の川銀河ではない、他銀河にある星から来ました」
タギンガ、と恒樹は口に出した。
「小さくて、これといった特徴もないところです。それでも様々な規模で意見がぶつかります。一つの銀河に何千億もの恒星があり、その何割かに生命が暮らし、いくつもの共同体や宗教があると思えば、多少の意見の違いには鈍感になってきます――よくも悪くもですが。わたしの星でも、星を開くと決まった時はかなり混乱がありましたが、今はなんとかやっています。なので地球もきっと大丈夫だと思います」
「そうだといいですね。本当に」
頒布物(無配除く)の中では最新作です。ファンタジー中心の弊サークルにあって、発行以来ずっと蕎麦屋のカレー的な人気を放っています。読後感は全然すっきりしていません。
おととしに初版、昨年に少し修正した第2刷をつくった……はずだったのですが、第2刷の入稿の際に間違えて初版のデータを入稿したため、初版にも第2刷にも正誤表をつけました。固有名詞に近い名詞を間違えていたので、どうしても直したかったのです。入稿ミスは去年の藤枝2大ニュースに入りました。入稿だけに。
スフェンの魔力はある出来事を境に歪んでしまった。失意に倒れた彼は旅の魔法使いエリアのもとに身を寄せる。二人が過ごした秋の温かな物語。
細かく書きつけた紙片をスフェンに渡しかけ、エリアが小さく声をこぼした。紙片に息を一つ吹きかけ、「失礼」と言って改めてよこしてくる。スフェンが受け取ると術が動きだした。どこまでが一文字かも分からぬ羅列が黒い丸に変じた後、細い糸にほどけて見慣れた文字をつくる。書きつけは〈のぞき〉に必要な品の一覧で、スフェンが授業で使ったことのあるものもあれば、植物か動物かさえ分からないものもあった。
現代/冬、先輩と私の届かない物語
「ブラチスラヴァで三時間」
旅行記/スロヴァキアに行った時の話
「デュアル・ブルー」
SF百合/戦うヒーローとカフェ店主の話
「遠き歌声」
ファンタジー/風と喪失
「魔法使いの話」
ファンタジー/“青百合がいたらそっと逃げるんだよ”
「カシー・ルルーとの燦たる午後」
ファンタジー/きみは鏡の中で宝石を嚥下する
「ウヴァークの竜の話」
ファンタジー/竜・靴・怒り
「ロスト」
見開き短編とサークル情報の載ったペーパーです。今回も家のプリンタでコピー用紙に印刷します。このブログを書いている時点ではまだ完成していません。「本は買わないけど気になるぞ」という方も遠慮なくお持ち帰りください。
2023年12月29日金曜日
小官たちの2023と2024の話
花豆のぽりぽりしたしょっぱいやつがおいしいです。恒例の1年の振り返りのコーナーです。今回振り返るのは……2023年です! ちなみに参加したイベントについては、それぞれブログに感想を書いているのでそちらをご覧ください。
【書いたお話】
すべてX(Twitter)およびカクヨムにて公開
はじめはお題が発表された週末のうちに書けていたものの、最近は投稿当日に仕上げる体たらくになっています。にぎやかしにタイトルを並べてみましょう。カッコ内はお題です。
Eの仕事(初)/午前零時のヴンダーシュロス(甘い)/まばゆいみらい(おくる)/爛漫の旅を行け(靴)/一葉、南へ(待つ)/夏のまれびと(折る)/ブランブラム校の一日の始まり(朝)/シンシアリイ(鳥)/かんさつにっき(育つ/育てる)/星に願いを(つなぐ)/一粒(奪う)/グッドモーニング・メタモルフォーゼ(装う)
いま全ての本文にざっと目を通したんですが、なんかこう、もう少し清涼感のあるものを書けたいな…? 今年は皆勤賞を目標にしていました。来年も気負わず書いていきたいです。
文学フリマ東京36にて配布
文学フリマ東京37にて配布
今年も「みのまわり」さんに色々と寄稿させていただきました。何人かで同じお題に沿って書くとか、短編に素敵な画像をつけてくださるとか、自分だけではできないことを毎回させていただいててありがたいです。
創作企画「ペーパーウェル10」に参加(現在もBOOTHで配布中)
「扉」をテーマに書きました。ペーパーウェルは今回が初参加でした。書くのはもちろん、他の方の作品を拝見するのも楽しかったです!
文学フリマ東京36用無配『ひづめだより vol.5』に掲載
文学フリマ大阪11用無配『ひづめだより vol.6』に掲載
紙本祭5用無配『ひづめだより vol.7』に掲載
今年の『ひづめだより』の無配、全部西洋風ファンタジーだった〜! ジャンルのバランスをとろうと思った記憶はあるんですがとれてませんでした。あ、今年はあちこちの色んなイベントに出店できたのも楽しかったです。
この他に、大正時代風オカルト譚『太承錦府オペラ・オクルタ』の5幕目を脱稿しました。推敲して年明けあたりには載せはじめたいです。これで『太オペ』は第1部完結となります。タイトルは「最期の一葉(さいごのいちよう)」の予定です。◯・ヘンリーとは関係ありません。
あと1本、書いてる途中のやつがあります。これもまた大正時代風で『太オペ』と同じ世界観ですが、話としては独立しています。ちなみに公開時期は全くの未定ですし、公開に至れるのかもよく分かりません。
【来年の活動予定】
・上記の途中のを進める
・短いのも書く
・短編集を1冊つくる:既刊『春の夜のステラビナリア』と同じく再録集です。無事つくれると、弊サークル5冊目の本になります。
・なんか長めのも書きたくない?
イベント参加については申込済のものはありません。冬の文フリ東京あたりに出たいなあとぼんやり考えています。
今年は去年「こうしたいな〜これやりたいな〜」と書いてたことを実現できたと思うので、ちょっとした達成感があります。来年もいい感じにできますように。












