2025年12月6日土曜日

文学フリマ東京41感想

フライドチキン屋さんのチョコパイがおいしかったです。
こんにちは、藤枝です。

今回は11/23(日)に開催された文学フリマ東京41の感想を書きました。いつものことながら、自分用のメモを敬語で書いてるような感じです。


●開場までのこと+ブースのこと
昼食は国際展示場駅前の青いコンビニで買う予定のところ、コンビニがけっこう混雑していて(店の外までは並ばないけど店員さんが会計待ち列の整理をするレベル)、どひぇーとなりながらソーセージパンを買いました。ビッグサイトまでのルート上に、落ち着いてお買い物できそうな別のコンビニを発見したので、今度はそちらにチャレンジしようと思います。

ビッグサイトに到着したのは10時半過ぎでした屋外の入口広場的なスペースに行列があり、見間違いでなければ文フリの一般参加の方々もいて、なんか泣きそうになりました。
前倒しで10時にサークル入場が始まったらしく、待ち時間なしで南ホールに入りました。東・西ホールとは壁の色が違うかもとか思いながらブースの設営をしました。こんな感じです。


実は前回からけっこう変わりました。前回の様子はこちら↓


具体的な変更点として、
①ブックスタンド
本の種類が増えてきたので新調しました。4冊並べる場合、これまでは折りたたみラック+コルクボード+イーゼル2つ+透明スタンドを組み合わせていたのですが、新しいブックスタンドならなんとこれ1つで完結。さすがブックスタンドですね。切れ込みのある板を組み立てるタイプで、解体するとA4サイズぐらいに収まるコンパクトさです。とてもいい感じです。
ところで今回は本5種類+無配の計6種類でしたが、ここから増えたらどう並べるんだ?

テーブルクロス
以前は偶然家にあった布2枚を安全ピンでつなげて使っていましたが、どちらも年季が入ってきたので買い替えました。どうせなので防炎タグつきのものを選びました。防炎加工ゆえか表面が少しつやてかしており、メンディングテープを貼るとちょっと剥がれやすいですが、貼る箇所を少し増やせば問題なしです。

実は前回の感想記事で「什器やテーブルクロスを見直したいなあ」みたいに書いていたので、ばっちり有言実行となりました。

あと、上2つに比べると少し細かいですが、
③\最新刊/のPOP
「新刊」とだけ書いた札はすでにあったものの、TwitterもといXで見かけた簡単POPを前日夜に用意しました。こだわりポイントはフォントをおしながきと同じにしたところです。

ブックスタンド関係の什器が減り、布も1枚になったおかげで、荷物を入れるスーツケースに予想以上の空きスペースが生じて急きょ膝掛けを詰めました。重さとしては前回とさして変わらず、スーツケース自体を含めて8kgあるかないかです。


●頒布とかのこと
今回のブース「い-61」は試し読みコーナーの対角線上の位置にありました。アクセスがいいわけではなさそうと感じつつ、「あ」からローラーする人なら逆に通る可能性が高いな(本当か?)とか考えていました。
人の流れの推移はこんな感じだったと思います↓

12時台:とても静か
13時台:にぎわってきた🔥
14時台:にぎわい横這い
15時台:さらにちょっとにぎわってきた🔥
16時台:落ち着いてきた

13時台が比較的落ち着いていた前回を踏まえ、その時間帯にお買い物に出たところ、ちょうど人が増えてきたタイミングに当たってしまいました。留守の時にブースに来てくださった方がいたら申し訳ありません。次回は12時台のうちにお買い物をしようと思います。

また、ネットで「南ホールは暑いかも」のような噂を目にしていました。どちらかと言えば暑がりの自分にとっては、たしかにこの季節にしてはちょっと温暖な気がしました。
服装は大まかに言うと長袖のブラウス・分厚すぎないカーディガン・スラックスでしたが、設営中や人が多くなってからはほかほかしてきてカーディガンを脱ぎました。

頒布結果はというと、歴代2位の冊数となりました。ありがたいことです。「新刊下さい!」を言っていただけたのも嬉しかったです。一番多く旅立ったのは再録集『短編集Ⅰ 春の夜のステラビナリア』でした。短編集“Ⅰ”なので、「まずはこれかな」と思っていただけたのかもしれません。
ちなみに、再録短編集は続き物ではないので、ナンバリング関係なく気になった巻を手に取っていただいてオケオケオッケーです。もちろんⅠから読んでも問題ないですし、収録作品や本のタイトルで選ぶのも楽しいと思います。


●今後のこと
次回は来年2月、福岡天神にて開催の「ふらっとぺらっとpage6」に参加します。
内容としては、2月28日(土)にブックカフェで本と雑貨の委託販売、その後1週間ほどweb通販があるハイブリッドなイベントです。以前から気になっていたので、初参加が決まりとても嬉しいです。
本は1種類委託予定なので、どれにしようか考えています。
他には1年後の文学フリマ東京43に参加したいです。欲を言えば東京以外の文フリにも出たいところ。叶えばおととしの大阪以来となります。

今回頒布した本はすべてBOOTHにて通販をおこなっています。お互いに住所や名前が分からない匿名配送です。送料や手数料がかかりますが、次のイベントまで待てない方、今回買った以外の本も読みたくなった方、よろしければご利用ください。

最後になりますが、ブースに来てくださった皆さん、来れなかったけど応援してくださった皆さん、スタッフやボランティアの皆さん、ありがとうございました!
隣のブースの方とも、宝石や服のお話ができて楽しかったです。こちらもありがとうございました!

2025年11月9日日曜日

文学フリマ東京41に出店します

こんにちは。藤枝です。
もう少しブログを更新したいなあと思いながら、イベントの時か年末にしか更新しないことがほとんどです。

さっそく本題ですが、
夕暮れガーネットは11/23(日)東京ビッグサイトにて開催の文学フリマ東京41に出店します!
ブースは南3・4ホールにある【い-61】となります。もう片方の南1・2ホールよりも上の方の階みたいです。
弊サークルのイベント参加は、去年12月の文フリ東京39以来になります。


今回のおしながきはこちら。頒布物が過去最多となりました。
そしてwebカタログはこちら。すでに「気になる!」を押していただいており嬉しいです。
どの本も無料配布も取り置きを随時受付中です。ご希望の方はX(旧Twitter)のDM、メールなどでご連絡ください。

以下、個々の頒布物の紹介です。


①新刊『短編集Ⅱ プロムナード』


文庫判 82ページ 300円
再録短編集第2弾

2年半ぶりに新刊が登場です!(どんどんぱふぱふ)
合同サークル誌で書かせていただいたお話や、投稿サイトに載せたお話など、全8編を収録しました。
ジャンルの内訳は西洋風ファンタジー6・現代ファンタジー1・SF1です。
軽く目を伏せるような、少し寂しいお話が中心です。また、あちこちにちょっとずつ美術要素があります。
2年ぐらい前から作ろうと思っていたものがついに発行となりました。長かった。

〈収録作品〉
●印がついた作品は、タイトルのリンクから全文試し読みできます。

燐の夜
西洋風ファンタジー/燈・冬・別離

秘花の試み●
西洋風ファンタジー/春、旅立ちと禁忌

天秤通りの霊験
西洋風ファンタジー/画家が見た一陣の奇蹟

ムーンピアへようこそ●
SF/命なき、しじまを愛す

善き精霊ボツェムギイ●
西洋風ファンタジー/ボザンカ村の行進は有名で…

勇者の肖像
西洋風ファンタジー/とどめおくもの

現代ファンタジー/2021年の孤独と暴力

つまびき
西洋風ファンタジー/こんなところに森があっただろうか

 男は約束もなしに訪ねてきた。男と呼ぶには若く、村で成人の儀式を済ませたばかりのように見えた。多少名の通った先生方なら門前払いするだろうが、おれは男を迎え入れることにした。急ぎ描かねばならないものもなければ、子どもたちに教えに行く予定もなかったからだ。
(「勇者の肖像」)

書き下ろしはないのですが、あちこちに載ってるものをまとめて読めるっていいよねという気持ちと、ここ何年かの記録にもなるしねという気持ちで作りました。(掲載済みだけど『プロムナード』には載ってない、というお話もあります。)
短いのをたくさん読みたいぞという方は、再録短編集第1弾『春の夜のステラビナリア』もあわせてチェックしてみてください↓


『短編集Ⅰ 春の夜のステラビナリア』


文庫判 86ページ 300円
再録短編集第1弾

こちらも、寄稿させていただいたり投稿サイトや無配に載せたりしたものを集めた短編集です。
全8編のジャンル内訳は、ファンタジー4・現代2・SF1・旅行記1です。
雰囲気としては切ない感じのお話が多いです。すっきりハッピーなやつはほとんどありません。

〈収録作品〉
●印がついた作品は、タイトルのリンクから全文試し読みできます。

現代/冬、先輩と私の届かない物語

ブラチスラヴァで三時間
旅行記/スロヴァキアに行った時の話

SF百合/戦うヒーローとカフェ店主の話

遠き歌声
西洋風ファンタジー/風と喪失

ファンタジー/“青百合がいたらそっと逃げるんだよ”

カシー・ルルーとの燦たる午後
西洋風ファンタジー/きみは鏡の中で宝石を嚥下する

西洋風ファンタジー/竜・靴・怒り

ロスト
現代/美術館・鍵・息苦しさ


③『スピラーレ』


文庫判 70ページ 300円
連作西洋風ファンタジー

穏やかで澄んだ、うっすらと翳りのある5編を収録。違う時代の違う場所の人々がうろうろします。

※終売予定と取り置きについて※
在庫が残り10部未満となり、増刷せずに終売とする予定です。
今回、会場には全ては持ち込まず、残りは次のイベントや通販にとっておく予定です。取り置きも随時受付中なので、ご希望の方はX(旧Twitter)のDM、メールなどでご連絡ください。
万が一、在庫と同じ数の取り置き依頼を頂いた場合は、その時点で終売となります。状況はXやこの記事でお知らせ予定です!
(11/23追記)取り置きでない通常頒布は予定どおりの部数おこないます!

〈収録作品〉
●印がついた作品は、タイトルのリンクから全文試し読みできます。

山間の町にやって来たヨアン。深い緑の瞳をもつリッケと出会うが……

疫病に村を襲われ家族を失ったルーカは、“魔法使い”と呼ばれる隠者の噂を聞いた。

晩夏の手向け
剣士のゾントと楽師のビノエ、兄弟が出会った過去と幻。

星影の標
古に紡がれた聖なる言葉を探し、ミシュカは小さな旅に出る。

春へゆく風
薬を売って旅をするメアリアと先生はサンゲルジュという町に着く。


④『歪樹のスフェン』


文庫判 110ページ 500円
魔法をめぐる優しめ西洋風ファンタジー
全文試し読みはこちらから

〈あらすじ〉
スフェンの魔力はある出来事を境に歪んでしまった。失意に倒れた彼は旅の魔法使いエリアのもとに身を寄せる。二人が過ごした秋の温かな物語。

 細かく書きつけた紙片をスフェンに渡しかけ、エリアが小さく声をこぼした。紙片に息を一つ吹きかけ、「失礼」と言って改めてよこしてくる。スフェンが受け取ると術が動きだした。どこまでが一文字かも分からぬ羅列が黒い丸に変じた後、細い糸にほどけて見慣れた文字をつくる。書きつけは〈のぞき〉に必要な品の一覧で、スフェンが授業で使ったことのあるものもあれば、植物か動物かさえ分からないものもあった。 

雨のち晴れ、穏やかな気持ちで読み終えられそうなお話です。
ちなみに、表紙にはマーメイドという紙を選びました。スケッチブックのようなざらりとした手触りがgoodです。


⑤『キューのエレジー』


文庫判 136ページ 500円
どんより暗い自称SF(舞台は現代)
全文試し読みはこちらから

〈あらすじ〉
恒樹はある日、異星人の旅行者をホストとして迎えることになる。九洞と名乗るその“ひと”は三年前に消えた後輩と同じ姿だった。暗く垂れ込める夏の物語。

「わたしは天の川銀河ではない、他銀河にある星から来ました」
 タギンガ、と恒樹は口に出した。
「小さくて、これといった特徴もないところです。それでも様々な規模で意見がぶつかります。一つの銀河に何千億もの恒星があり、その何割かに生命が暮らし、いくつもの共同体や宗教があると思えば、多少の意見の違いには鈍感になってきます――よくも悪くもですが。わたしの星でも、星を開くと決まった時はかなり混乱がありましたが、今はなんとかやっています。なので地球もきっと大丈夫だと思います」
「そうだといいですね。本当に」

ファンタジー中心の弊サークルにおいて異色の自称SF。蕎麦屋のカレー的な人気を維持しています。
読後感は全然すっきりしません。
ちなみに、表紙にはパールスノープラチナという紙を選びました。細かなきらきらが入っていてgoodです。


⑥無料配布『ひづめだより vol.9』

A5判 4ページ 無料

見開き短編とサークル情報が載ったペーパーです。
今回も今回とて家のプリンタで印刷予定です。このブログを書いている時点では、第1バージョンを書き終えたところです。
「本は買わないぞ」という方も遠慮なくお持ちください。



今回は11月23日の開催なので、勤労に感謝しながら参加しようと思います。
X(旧Twitter)くるっぷでも告知をおこなう予定なので、ぜひチェックしてください!

2025年1月1日水曜日

短歌をちょっと始めた

おせちを食べまくって体を動かしたいので、文章を書いて脳を動かすことにしました。脳も体の一部です。

最近、短歌に興味があります。
ちょっと前からコンスタントに接する機会があり、自分でもやってみたいと思うようになりました。おととし(2023年)から少しずつつくって、「うたの日」というサイトや「57577」というSNSにたまに投稿しています。
こんな感じです。

  いつだって君を見てるよシリウスもアークトゥルスも天のそばかす(「うたの日」2024年3月11日 お題「見」)

  駅出れば晩夏の月は西空に「夕」の一画目のごとくあり(「57577」2024年12月30日 お題「月」)

  彼岸花の2Pカラーと呼びしかばアガパンサスに引っぱたかれき(「57577」2024年12月29日)

右も左も分かりません。特に分からないのが韻律です。韻でも語呂でもなく韻律。歌の講評で「オ段の音が」みたいな記述を見ますが、そういう感じのことなんでしょうか。他にも、マナーでもなく決まりでもないけど存在するもの、みたいなものがあるんだろうとは思うのですが本当に分かりません。というか決まりも分かりきっていません。短歌に関する本や歌集で少しずつ学んでいる状態です。先日はついに『短歌研究 2024年5・6月号』を読み終えました。たくさんの方の作品が載ってるので買った本です。

そして、創作ビギナーとしての気持ちを新鮮に味わっています。というのも、お話を書きはじめたのは遠い昔なので、当時どんな考えや気持ちをもっていたかはまったく記憶にないんです。それが、短歌をちょろちょろとつくりはじめた時、「そうか、初心者ってこんな感じなんだ! お話ビギナーの時も1%ぐらいは同じ気持ちだったかもね」と思ったわけです。具体的にどんな気持ちかは自分の中でもぼんやりしています。

今のところ、お話から短歌にシフトする、ということでは全然ないです。どっちも楽しくやりたいです(握り拳の絵文字)。