こんにちは。藤枝です。
今回は12月1日(日)開催の文学フリマ東京39に出店するぞというお話です。
出店は去年11月のオンライン即売会「紙本祭5」への参加が最後、実地?オフライン?のイベントは去年9月の文フリ大阪以来となります。どちらにしても1年以上のブランクがありますね。今年は今まで何をやっていたかというと、何をやっていたんでしょうか。12月になったら1年の振り返り記事で振り返りたいと思います。
ということで改めまして、
弊サークル「夕暮れガーネット」は12月1日(日)東京ビッグサイトにて開催の文学フリマ39に出店いたします!
ブース番号は【け-35】です! ひらがなのブース番号になるのは今回が初めてな気がします。
そして、大事なことなのでもう一度。今回の会場は今年5月と同じ東京ビッグサイト(東京国際展示場)です。流通センターではないのでお互い気をつけましょう。
今回のおしながきです。見事に既刊のみです。そろそろ再録集その2を作りたいなあと思っていましたが、思っているだけでした。
そして今回のwebカタログはこちら。「気になる!」を押していただいており感激しています。ありがとうございます!
そしてそして、ここから個々の頒布物の紹介が始まります。新しいものから順に並んでいます。
恒樹はある日、異星人の旅行者をホストとして迎えることになる。九洞と名乗るその“ひと”は三年前に消えた後輩と同じ姿だった。暗く垂れ込める夏の物語。
「わたしは天の川銀河ではない、他銀河にある星から来ました」
タギンガ、と恒樹は口に出した。
「小さくて、これといった特徴もないところです。それでも様々な規模で意見がぶつかります。一つの銀河に何千億もの恒星があり、その何割かに生命が暮らし、いくつもの共同体や宗教があると思えば、多少の意見の違いには鈍感になってきます――よくも悪くもですが。わたしの星でも、星を開くと決まった時はかなり混乱がありましたが、今はなんとかやっています。なので地球もきっと大丈夫だと思います」
「そうだといいですね。本当に」
頒布物(無配除く)の中では最新作です。ファンタジー中心の弊サークルにあって、発行以来ずっと蕎麦屋のカレー的な人気を放っています。読後感は全然すっきりしていません。
おととしに初版、昨年に少し修正した第2刷をつくった……はずだったのですが、第2刷の入稿の際に間違えて初版のデータを入稿したため、初版にも第2刷にも正誤表をつけました。固有名詞に近い名詞を間違えていたので、どうしても直したかったのです。入稿ミスは去年の藤枝2大ニュースに入りました。入稿だけに。
スフェンの魔力はある出来事を境に歪んでしまった。失意に倒れた彼は旅の魔法使いエリアのもとに身を寄せる。二人が過ごした秋の温かな物語。
細かく書きつけた紙片をスフェンに渡しかけ、エリアが小さく声をこぼした。紙片に息を一つ吹きかけ、「失礼」と言って改めてよこしてくる。スフェンが受け取ると術が動きだした。どこまでが一文字かも分からぬ羅列が黒い丸に変じた後、細い糸にほどけて見慣れた文字をつくる。書きつけは〈のぞき〉に必要な品の一覧で、スフェンが授業で使ったことのあるものもあれば、植物か動物かさえ分からないものもあった。
現代/冬、先輩と私の届かない物語
「ブラチスラヴァで三時間」
旅行記/スロヴァキアに行った時の話
「デュアル・ブルー」
SF百合/戦うヒーローとカフェ店主の話
「遠き歌声」
ファンタジー/風と喪失
「魔法使いの話」
ファンタジー/“青百合がいたらそっと逃げるんだよ”
「カシー・ルルーとの燦たる午後」
ファンタジー/きみは鏡の中で宝石を嚥下する
「ウヴァークの竜の話」
ファンタジー/竜・靴・怒り
「ロスト」
見開き短編とサークル情報の載ったペーパーです。今回も家のプリンタでコピー用紙に印刷します。このブログを書いている時点ではまだ完成していません。「本は買わないけど気になるぞ」という方も遠慮なくお持ち帰りください。
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