2023年5月28日日曜日

文フリ東京36感想

 今年も今年とて花粉症の薬をいつやめるか探っています。藤枝です。
 今回は5/21(日)に開催された文学フリマ東京36の感想です。

 会場に着くまでの流れで前回と違ったこととして、駅の売店でお昼ご飯を買いました。ふかふかホットドッグみたいなやつです。家から持って行ったカ●リーメイトも食べました。腹が減っては頒布はできぬ。



●ブースのこと
 こんな感じでした。左手前のスカスカスペースが趣深いです。


 ブースに関して、前回を踏まえて変更した点が3つあります。

①大きいイーゼルに設置したボード
 前回はイーゼルに本を直置きした結果、とりづらい戻しづらいという有様で、なんとかすることリストの筆頭にあがっていました。ボードのおかげでめちゃくちゃ安定感が出ました。というか前回がなさすぎました。すみませんでした。

②無配を樽に立てるスタイル
 これまで無配は透明なスタンドに立てていたのですが、無配が薄すぎてとりづらいという致命的な難点がありました。今回は頒布物が増えてスタンドを本にあてることになり、無配の置き場に困っていたところ、立ててすぽすぽ引っこ抜く形式を思いついたのでした。ちょっとよくなった気がしています。欲を言えばもう少し直径があるとベターかもしれません。

③折りたたみラックのクロス
 ブタ柄になりました!!!(お祭り)
 増える頒布物に追いやられるように数を減らしていたブースのブタが、ここに来て一挙に数を増やしました。やったね。ちなみにクロスで隠れている部分には搬入した本を置いています。

 あと設営してから気になったんですが、見本誌のカバーに貼ってるマスキングテープの色がなかなか濃いので、書いてある「SAMPLE」の文字が読みづらいですね。
 もう一つ気になったんですが、「新刊」の表示がやる気なさすぎて面白いですね。次はブタ型のPOPでもつくろうと思ってます。



●頒布や本のこと
 結果から申しますと、弊サークル史上最多の頒布数となりました。ありがとうございました!

 正直なところ、今回の新刊『キューのエレジー』は暗いしファンタジーではないしで、読者層が今までとは違うと思っていました。なので、持ち込み分僅少ツイートをすることになるとは予想もしていませんでした。今までしたことがなかったのでびっくりです。今回はなぜか学生時代の知り合いがかつてなく多く来場していて、「新刊買うよ!」みたいに手に取ってくれたのも大きいです。そして嬉しいです。

 ということで今回の夕暮れダービーの結果は、『キューのエレジー』がぶっちぎりのトップ、次いで『春の夜のステラビナリア』と『歪樹のスフェン』が同着、そして最後が『スピラーレ』となりました。前回は新刊『スフェン』と同数旅立った『スピラーレ』が今回はまったりペース、逆に前回に鑑みて搬入数を絞った『春スビ』が好調でした。どの本がどれだけ売れるか数が読めないなあとも思ったのですが、もしかしたら新刊のジャンルに左右されるのかもしれないですね。



●今後のこと
 秋の文フリ東京については一般参加の予定です。来年あたり東京以外にも出店してみたいなあとか、開催時期を見るにあそこなら行けるかなあとか、考えるだけ考えたりもしています。考えることがタダってすごくないですか?(?)

 次回の出店は、11/3〜4にpictSQUAREにて開催のオンライン即売会「紙本祭5」です。無配にも書いたとおり、1年に複数回出店するのはかなり珍しい(2度目)です。そのうえ初のオンラインイベントなのでわくわくどきどきしています。

 新刊『キューのエレジー』と既刊全種はBOOTHで販売中です。次のイベントまで待てないという方はチェックしてみてください。

 最後に、ブースに来てくださった方々、運営スタッフ・ボランティアの方々、ありがとうございました。それでは!

2023年5月3日水曜日

文フリ東京36お知らせ

 このブログの1年はイベントの告知から始まります。
 あけましておめでとうございます。藤枝です。

 弊サークル「夕暮れガーネット」は5/21(日) 東京流通センターにて開催の文学フリマ東京36に出店いたします。

 ブース番号は【J-29】です。流通センター駅から見て左側、第一展示場だそうですよ。

 出店は昨年5月の第三十四回文フリ東京以来となります。年に1度は何かしらに出られるといいなあと思いつつ、体力が低下しているので、体力をつけるための体力をつけるための(略)をつける必要を痛感する日々です。

 さて、まずはおしながき。
 

 今回も新刊が出ます! すでに納品済みなので搬入を忘れなければばっちりです。

 以下、個々の頒布品を紹介します。webカタログにも載っているのでご覧ください。



①新刊『キューのエレジー』


文庫判 136ページ 500円
自称SF(舞台は現代です)
全文試し読みはこちらから(カクヨムの作品ページに移動します)

〈あらすじ〉
恒樹はある日、異星人の旅行者をホストとして迎えることになる。九洞と名乗るその“ひと”は三年前に消えた後輩と同じ姿だった。暗く垂れ込める夏の物語。

手洗いうがいの後に見てみれば、九洞は博物館の展示室に入った時のように、足をゆっくりと動かして八畳間を観察していた。背の低い横長の棚、くしゃくしゃのタオルケットを載せた窓際のベッド、開きっぱなしの押し入れ、あらゆるものに熱心な眼差しが注がれた。後ろに回した手に持つ地球滞在マニュアルが、魚の尾びれのように揺れている。恒樹はグラス二つに麦茶を注いで机に運んだ。それから押し入れの座布団を引っぱり出した拍子に、金魚もいつか宇宙に行ったことを思い出した。

 昨年7月の投稿企画「文披31題」に参加させていただいたお話です。弊サークルではこれまでファンタジー・ファンタジー含む短編集・ファンタジーと発行してきましたが、今回は魔法も竜も登場しません。スマホやモップやバーベキューが存在するゴリゴリの現代が舞台です。

 異色なのはお話のテイスト然りでして、あらすじにもあるとおり暗いです。弊サークル史上最暗です。暗黒とか闇とかではなく、ぼんやりどんよりズーンみたいな感じです。

 印刷はおたクラブさんに依頼しました。去年しおりでお世話になった印刷所さんです。9営業日コースで申し込んだら入稿の4日後に納品されてめちゃくちゃびっくりしました。

 表紙のデザインや紙のチョイスではかつてなく色々考えました。色々すぎるので箇条書きにしてみます。

 ・きらきらした紙を使いつつ、ベタで印刷してきらきらを抑えて紫外線を孕んだ夏の雲っぽくしたい
 ・遊び紙にトレーシングペーパーを使ってさらにどんより感アップ
 ・フォントは非明朝体が似合うはず(結果マメロンにしました。淡白でかわいい)
 
 少なかった。表紙にパールスノープラチナ205kg、遊び紙にクラシコトレーシングFS、本文には書籍用紙70kgを選びました。思惑どおりの感じに仕上がって満足しています。おたクラブさん、ありがとうございました!!!

 あと、今回は余白の調整にも力を入れました。……が、長い上に告知と関係ないので別の記事として載せることにします。ちなみにルビのふり方は岩波文庫を参考にしてみました。



②既刊『歪樹のスフェン』


文庫判 110ページ 500円
魔法をめぐる優しめファンタジー
全文試し読みはこちらから(カクヨムの作品ページに移動します)

 細かく書きつけた紙片をスフェンに渡しかけ、エリアが小さく声をこぼした。紙片に息を一つ吹きかけ、「失礼」と言って改めてよこしてくる。スフェンが受け取ると術が動きだした。どこまでが一文字かも分からぬ羅列が黒い丸に変じた後、細い糸にほどけて見慣れた文字をつくる。書きつけは〈のぞき〉に必要な品の一覧で、スフェンが授業で使ったことのあるものもあれば、植物か動物かさえ分からないものもあった。 

 魔法が歪んでしまった少年と“潤うものに愛される”魔法使いの、穏やかで温かなお話です。『キュー』がどんより曇りっぱなしなら、こっちは雨のち晴れの光属性です。



③既刊『スピラーレ』



文庫判 70ページ 300円
滅び・風・旅の連作ファンタジー

 静かで澄んだ掌編5つを収録しています。違う時代の違う場所の人々が西洋風の世界をうろうろします。テーマの「滅び」がちょっと不穏ですね。

〈収録作品〉
 山間の町にやって来たヨアン。深い緑の瞳をもつリッケと出会うが……

 疫病に村を襲われ家族を失ったルーカは、“魔法使い”と呼ばれる隠者の噂を聞いた。

「晩夏の手向け」
 剣士のゾントと楽師のビノエ、兄弟が出会った過去と幻。

「星影の標」
 古に紡がれた聖なる言葉を探し、ミシュカは小さな旅に出る。

「春へゆく風」
 薬を売って旅をするメアリアと先生はサンゲルジュという町に着く。



④既刊『春の夜のステラビナリア』



文庫判 86ページ 300円
ジャンル混ぜこぜ短編集

 寄稿させていただいたり投稿サイトや無配に載せたりした8編を集めました。ジャンル混ぜこぜと言いながらファンタジーが多めです。

〈収録作品〉
 現代。冬、先輩と私の届かない物語

「ブラチスラヴァで三時間」
 旅行記。スロヴァキアに行った時の話

 SF百合。戦うヒーローとカフェ店主の話

「遠き歌声」
 ファンタジー。風と喪失

 ファンタジー。“青百合がいたらそっと逃げるんだよ”

「カシー・ルルーとの燦たる午後」
 ファンタジー。きみは鏡の中で宝石を嚥下する

 ファンタジー。竜・靴・怒り

「ロスト」
 現代。美術館・鍵・息苦しさ



⑤無料配布『ひづめだより vol.5』

A5 4ページ 無料!

 見開き短編とサークル情報の載ったペーパーです。家のプリンタでコピー用紙に印刷した親しみやすいやつです。短編は今から書きます。「本は買わないけど気になるぞ」という方も遠慮なくお持ち帰りください。



 そして今回は、拙作が夕暮れガーネット以外のブースにお邪魔しています。

 みのまわりさん(第二展示場Fホール【う-60】)

 『みのまわり vol.4 燈』…ヴィクトリア朝風短編「燐の夜」

 『みのまわり vol.5 鏡』…大正時代風短編「破鏡譚」、1ページ小説2編

 以上4編を寄稿させていただきました!

 さらに、「めがね」をモチーフにした無料のペーパーにも短編で参加しております。今回が初頒布の品ですよ。

 みのまわりさんは装丁も作品もブースもとってもおしゃれなので、ぜひお立ち寄りください!



 ということで、5/21 文学フリマ東京36でお会いできるのを楽しみにしております! twitterでも告知をしていくのでよろしくお願いいたします〜。

2022年12月17日土曜日

アテクシたちの2022と2023の話

 そうか、ブログに書くような長文をあまり思いつかないから自然ブログを更新しないんだな、と今さら気づきました。ということで2022年を振り返ってみます。

【書いたお話】

「夢幻の松籟」
大正時代風オカルト譚『太承錦府オペラ・オクルタ』(以下、『太オペ』)第3幕/約12,300字

大正時代風ふしぎ小話/約1,400字

『太オペ』第4幕/約15,800字

「キューのエレジー」(以下、「キュー」)
どんより自称SF/約39,700字

・「廃伽藍の窮鼠」(仮題。以下、「窮鼠」)
魔法多め短編/書きかけ。文フリ東京36で頒布?

 西洋風のファンタジーがほぼない〜〜〜!(ずごげーん)
 おととしは「ぜ、全部ファンタジーだ〜!(ずげーん)」(去年のふりかえり記事からの孫引き)だったというのに驚きです。というか大正時代風を書き過ぎました。書きたかったので仕方ないですね。

 「キュー」では企画「文披(ふみひらき)31題」に参加させていただきました。が、企画で書くにしては暗い仕上がりになりました。気づいたらそういう展開になってた……どうして……。去年あたりからこういう「いつの間にか(巧拙優劣ではなく後味というか雰囲気が)悪い方向に転がってる!」みたいな事態が起きてるのでなんとかしたいです。悪くする時は悪くするという意志をもってきちんとやりたいです。

 そしてご無沙汰だったツケが回ってきたのか、猛烈に西洋風ファンタジーを書きたくなって「窮鼠」に着手しました。主人公は過去作に登場したある魔法使いです。

 あとですね、文芸誌『みのまわり vol.5 鏡』に合計3本を寄稿させていただきました。編集部の皆さん、今回もお世話になりました! お話の内訳は大正時代風短編「破鏡譚」と、姿見と古着屋をそれぞれモチーフにした掌編です。冊子は11/20(日)の文学フリマ東京35で頒布されたほか、次回以降の「みのまわり」さんの出店でも在庫のある限りお求めいただけると思います。



 でもって来年の活動予定は……

 5/21(日) 文学フリマ東京36 に出店します!!!

 新刊の候補は「キュー」と「窮鼠」(か他の西洋風ファンタジーのクラフト紙中綴じ冊子)です。後者は今の時点ですでにモノ的に具体性がありすぎて面白いですね。どっちとも決められずに「キュー」の推敲と「窮鼠」の執筆を並行して進めています。卯年に向けてばっちり二兎を追っています。もしかしたら理性を失ってダブル新刊をきめてしまうかもしれません。

 イベント参加の予定は現時点で文フリ東京36のみですが、いつかオンラインイベントにも出たいなーと思っています。通販もやってはいるものの、頒布の機会をじわじわ増やしたいところです。

 あと言うのはタダなので言うと、東京以外の文フリにも出たいです。そしてさらに言うと……合同誌?(呼び方が合ってるか不明)にもっと寄稿してみたいなあ……。アンテナの張り方がめちゃくちゃ下手で、「いよいよ明日開催/頒布です!」みたいな告知で存在を知るパターンが多いです。Twitter上の投稿企画もチェックしていきたいです。

 カクヨムへの投稿は、『太オペ』をあと1本書いて第1部を完結、他に10,000字ぐらいのを1本は載せる予定です。『太オペ』は投稿済みの4幕分だけで5万字以上あるので、本にした時のボリュームに今から恐れおののいています。書かぬ話の本算用。のど何ミリ?



 ……という感じで、今までの「書く・参加する」をもっと掘り下げるというか多面体にしていくというか、そういう動きをできたらいいなあと思っています。それでは!

2022年5月31日火曜日

第三十四回文フリ東京感想

 花粉症がおさまったかなと思って薬をやめたら鼻水が出ました。藤枝です。
 今回は5/29(日)に開催された第三十四回文学フリマ東京の感想をぽちぽちと書いていきます。


●開場までのこと

 弊サークルが文フリに出店するのは6年ぶりで、イベント出店自体もそれ以降1回きりだったので、勘が鈍るどころかなくなってました。と思いましたがなくなる勘も元からありませんでした。浜松町駅での乗り換えも久々すぎて緊張しましたが見事になんとかなりました。案内の看板ってすごい。

 入場開始のタイミングは混雑するとのことだったので、11時に流通センター駅に着くのをめざして移動しました。実際に到着したのは11時ちょっと過ぎ。今回はいつもと入場ルートが違いましたが、スタッフの方々の案内もありスムーズに進めました。

 20分ぐらいかけて設営を終え、ささっとカ●リーメイトを食べました。暇を持て余すことも切羽詰まることもなくいい感じでした。とはいえ設営はパッキング時点からもっと無駄なくやれそうだなと思っています。


●設営のこと


 今回のブースです。金属製のPOPスタンドを導入しました。机のサイズや頒布物の量(≒おしながきの情報量)から、これまでのイーゼルとコルクボードでは不便になるかもと思いお迎えしました。組み立てや長さの調整もしやすくてラブリーです。運搬する際はテーブルクロスにくるみました。

 また、今までは在庫と見本を一緒に積んでいたのですが、今回は見本だけ前に出し、在庫はあみあみ台の下に置きました。反省点として、見本を大きいイーゼルに2冊置くのは安定感がありませんでした。置くだけならいいのですが、とって戻してがあると難しいですね。見本を戻してくださる時にぽてっと落っこちてしまったことがあったので……次回もこのスタイルにするなら、薄くても何か背もたれになるものを置くべきですね。

 そしてブースに陣取るブタ部隊は回を重ねるごとに人(?)員削減に遭い、今回は7匹に減少しました。次回はどこまで減るでしょう。


●頒布や本のこと

 予想以上にたくさんの方が訪ねてくださり、とっても嬉しかったです。Twitterを見てくださった方、じっくり試し読みをしてくださった方、見本をひらくことなく「これ下さい」と言ってくださった方などなど、皆さんありがとうございました! イベント自体の来場者数も過去2番目、コロナ禍になってからだと最多だそうです。すごい! そういえばなんとなくですが、13時台の途中から15時前の間に人が増えた時間帯が複数あった気がします。

 頒布物は全て1冊ずつは旅立ちました。よかったよかった。売上ダービーは新刊『歪樹のスフェン』と既刊『スピラーレ』が同着に終わりました。無配は本の購入後に「これも頂いていいですか?」と言ってくださる流れがほとんどでした。ありがたい……。

 ところでブースで座りながら痛感したのが「コンセプトがはっきりした本は手にとっていただきやすい」ということです。そう書いてあるのを読む分には幾度となく「そらそうだ」と思っていたのですが、今回身をもって感じた次第です。

 具体的に言うと、『スピラーレ』には〈滅び・風・旅の連作ファンタジー〉、『歪樹のスフェン』は〈歪んでしまった魔法をめぐる秋の温かなファンタジー〉という売り文句があり、これにぴんときた方が試し読みや購入をしてくださるパターンが少なくないのではと思います。

 それに対して『春の夜のステラビナリア』は、今まで寄稿・投稿したお話の再録集です。1冊に複数のお話が載っているのは『スピラーレ』も同じですが、1冊に通底するテーマのあるなしにおいて性質が大きく異なります。毛色のばらばらなお話をかき集めた以上、共通項を無理やり見出すのも難しいわけで、うまいことプッシュする必要があると思っています。今回は宣伝で〈バリューパック〉という言葉を使いましたが、なんかこうもっとあるだろ。
(ちなみに、共通点あるのか問題は表紙のデザインを考える時にもどーんと立ちはだかりました。)

 再録集はお話がたまり次第つくる気でいるので、宣伝の仕方とか部数とかを色々考えてやってみます(拳の絵文字)。欲を言えば、『スピラーレ』や『スフェン』を読んだ方が「この人の他の話も読みたい」と手にしてくださることがあれば素敵だなあと思ったり……それには購入の機会を増やさなければですね。出店の頻度を増やす! 通販ももうちょっといい感じに整備する!


●今後のこと

 現在文フリ東京35の出店者募集中ですね。ね。出たいです。出るからには新刊があるといいなと思っています。パワー全開なら6〜7月で30,000字ぐらいのを書いて、暑さにひいひい言いながら推敲して本にできるかもとか考えています。考えるのはタダなので。またはそれこそ再録集第2弾をつくるとか……既刊だけでも出ちゃおうかなとか……。何かしらつくるとしたら、デザインとかタイポグラフィとかを勉強したいなとも思っています。

 でもって投稿サイト「カクヨム」では、大正時代風オカルト譚『太承錦府オペラ・オクルタ』を連載しています。1章書いては載せを繰り返して現在3章めです。今回の無配に載っている「弟子」と同じ世界……かもしれません。「弟子」は比較的穏やかなムードですが、『太オペ』は奇怪でシリアス(時々トンチキ)なはずです。よければのぞいてみてください。

 それでは!

2022年5月5日木曜日

第三十四回文フリ東京お知らせ

 ワーッ!(今年最初の投稿です)
 ワワーッ!(藤枝です)

 今回はタイトルのとおりイベント参加のお知らせです。

 弊サークル「夕暮れガーネット」は、5/29(日)開催の第三十四回文学フリマ東京に出店します! イベントへの出店は3年ぶり、文フリに関しては2016年の春以来なので6年ぶりになります。6年ということは……6年です。

 ブース番号は【ク-14】です。どうやら島の真ん中みたいですね。あまりに久しぶりなので「どうやって島の内側に入るんだっけ?」ってなってます。机の下を……くぐる……?

  


 ところでブースのほぼ正面にある二重線がなんなのか今からわくわくしています。あと配置図に書き込んだハテナマークがマウスで書いたにしては上出来でにこにこしています。

 そして今回のおしながきは……



 新刊が出ます。すでに物理的に存在しています。搬入し忘れない限り、新刊は"そこ"(ブース)にある。――以下、頒布物のざっくりとした紹介と試し読みのご案内です。webカタログにもすべて登録済みなので要チェック!


①新刊『歪樹のスフェン』

文庫判 110ページ 500円
※おしながきでは106頁=本文のページ数になってます
魔法中心のファンタジー

 ★全文試し読みはこちらから。

 去年11月に開催された企画「ノベルバー」に参加したお話を加筆修正しました。魔法が歪んでしまった少年と潤うものに愛される魔法使いの、穏やかで温かなお話です。弊サークル初の非・短編集なので、じっくり読みたい方におすすめできそうです。そして今気づいたんですが『スピラーレ』とトーンが似ているかもしれません。今気づいた。

 タイトルにある「歪樹」の読み方は、webカタログでは「わいじゅ」にしましたが、「いびつぎ」でもなんの問題もないです(サムズアップ)。読み方に困ったら「歪んでるやつ」とか「スフェン」とか呼んでください。というか今回に関しては「新刊」で伝わりますね。

 あと、せっかくなのでしおりをつける予定です。まだデータ制作段階です。当日本に挟まってなかったらだめだったということなので「だめだったか……」と思ってください。 

 さて、ここから物理的な本のお話を少し。頒布物の紹介は次の青い見出しから再開します。

 今回はホープツーワンさんのお世話になりました。ゴールデンウィーク明けの納品でお願いしたのですが、日曜入稿→月曜に原稿確認終了→4月末に納品という快速ぶり。ありがとうございます!



 こんな感じに出来上がりました。表紙用紙は水彩調の素材に合わせて、画用紙のような質感のマーメイド スノーホワイトにしました。153kgはめくりやすい薄さで、扉の枠がほんのり透ける感じです。もう少し分厚くてもいいかもという気持ち。

 でもって文字部分うっす! 文字はインクなしの真っ白なので、データ制作の際に周りとの色の差を甘く見積もったということですね。印刷段階の問題では決してありませんよ。儚い印象にしたかったのでOKなのですが、背表紙と裏表紙の文字が消えかけてて笑いました。勉強になる!



 本文はこんな感じです。どちらも暗めに写っています。写真手前が新刊の『スフェン』、用紙はナチュラルという種類です。奥の既刊『スピラーレ』は淡クリームキンマリ。ナチュラルの方がくすんで飾らない色調です。触り心地はナチュラルはざらすべ、淡クリームキンマリはすべすべ。どっちもいいなあ。


②既刊『スピラーレ』

文庫判 70ページ 300円
滅び・風・旅の連作ファンタジー

 静かで澄んだ掌編5つを収録しています。西洋風の世界を違う時代の違う場所の人々がうろうろします。テーマの「滅び」がちょっと不穏ですね。

〈収録作品〉
 山間の町にやって来たヨアン。深い緑の瞳をもつリッケと出会うが……

 疫病に村を襲われ家族を失ったルーカは、“魔法使い”と呼ばれる隠者の噂を聞いた。

「晩夏の手向け」
 剣士のゾントと楽師のビノエ、兄弟が出会った過去と幻。

「星影の標」
 古に紡がれた聖なる言葉を探し、ミシュカは小さな旅に出る。

「春へゆく風」
 薬を売って旅をするメアリアと先生はサンゲルジュという町に着く。


③既刊『春の夜のステラビナリア』

文庫判 86ページ 300円
ジャンル混ぜこぜ短編集

 寄稿させていただいたり投稿サイトや無配に載せたりした8編を集めました。ジャンル混ぜこぜと言いながらファンタジーが多めです。

 〈収録作品〉
 現代。冬、先輩と私の届かない物語

「ブラチスラヴァで三時間」
 旅行記。スロヴァキアに行った時の話

 SF百合。戦うヒーローとカフェ店主の話

「遠き歌声」
 ファンタジー。風と喪失

 ファンタジー。“青百合がいたらそっと逃げるんだよ”

「カシー・ルルーとの燦たる午後」
 ファンタジー。きみは鏡の中で宝石を嚥下する

 ファンタジー。竜・靴・怒り

「ロスト」
 現代。美術館・鍵・息苦しさ


④無料配布『ひづめだより vol.4』

A5 4ページ 無料!

 見開き短編とサークル情報の載ったペーパーです。家のプリンタでコピー用紙に印刷した親しみやすいやつです。これから印刷するんですが、万一プリンタが爆発したらコンビニに駆け込んで用意します。

 今回の短編「弟子」は大正時代風のお話です。西洋風ファンタジー以外が無配に載るのはこれが初めてだったりします。まあでもなんか結局ファンタジーです:) 「本は買わないけど気になるぞ」という方も遠慮なくお持ち帰りください。



 以上、頒布物の紹介でした。体調等々に気をつけて当日に備えたいと思います。家のプリンタが爆発しないことも祈っておきます。

 【ク-14】夕暮れガーネットでお会いできるのを楽しみにしています。ツイッターも当日含めちょこちょこ更新予定なので、気が向いたらのぞいてみてください。

2021年12月13日月曜日

ボキたちの2021と2022の話

 時々行っていたポキ丼のお店がつぶれてしまって悲しいです。そしてブログを書かなさすぎてテンションが定まりません。ということで2021年の創作活動を振り返ります。

【書き上げたお話】
 SF(だと思っている)/約3,800字

・「東風(ひがしかぜ)」(仮題)
 季節が“まだある”町のヴィクトリア朝風 FT/約6,600字/未公開

 『太承錦府オペラ・オクルタ』第1幕/約17,500字

 『太承錦府オペラ・オクルタ』第2幕/約9,900字

 魔法もりもり西洋風FT/約31,000字/企画「ノベルバー」参加

・仲間内の企画で書いた短編
 トンチキ現代FT/約10,400字/未公開

・寄稿予定の短編3本
 合計約7,000字

 まあまあやれた気がする!!! という実感がみなぎっています。
 去年は「ぜ、全部ファンタジーだ〜!(ずげーん)」(引用)な上に同じような路線が多かったので、今年はジャンルも毛色も少しはばらけてよかったです。特にトンチキ現代FTは2021年らしい事物を織り込めたので楽しかったです。そのうちどこかに載せる予定ですよ。

 自分でも驚いているのが大正時代風オカルト譚こと『太承錦府オペラ・オクルタ』(以下、『太オペ』)。レトロな通りを歩いている時に「大正時代の話を書きたくない?」となったのが発端で、どこかの時点でオカルト要素が混入しました。現時点で5幕分ぐらいの筋書きを思いついています。飽きないうちに一区切りまで書けるといいな。

 舞台は太承(たいしょう)時代の某国ですが、明治〜大正の諸々からお借りしてるものがあるので、元ネタもどこかでまとめたいと思ってます。いつか本にした時の巻末資料とか……考えるのは自由。

 『歪樹のスフェン』は前々から考えていた、魔法が接木された人の話です。『太オペ』からがらっと変えてファンタジーを書きました。変えすぎたので自分を含めて何人か振り落とされました(?)。そして憧れの企画「ノベルバー」に参加できてとても嬉しい! 平日の空いた時間にエピソードごとに書きたいネタや使いたい文章をぽちぽちメモし、休日にまとめていました。お題あり・ひと月で30,000字のハイペース等々チャレンジが盛りだくさんでしたが、なんとか完走できました。

 ごりごり書いてた時のメモが残っていたので賑やかしと記録を兼ねて載せてみます。致命的なネタバレはありませんが、何も知らない状態で本編を読みたい方はスルーのほどお願いします。




 そして寄稿予定の3本については、来春あたりに寄稿先からアナウンスがあると思うので、その時に改めてお知らせしたいと思います。テーマは「鏡」ですよ!


■■■


 でもって来年の動きですが……

 5/29(日)第三十四回文学フリマ東京に出店します!

 既刊『スピラーレ』『春の夜のステラビナリア』の他に、新刊として推敲・加筆した『歪樹のスフェン』を用意する予定です。よんどころない事情で欠席やなんやになったとしても、『スフェン』はこのタイミングで本にしたいなあなどと思っています。

 イベントに出店するのは2019年のテキレボ以来3年以上ぶりになります。だいたい2〜3年おきに参加してる気がしますね。もう何もかも忘れました。忘れてないです。



 先ほど書いたとおり、今年はまあまあやれたという実感があるのですが、まだまだやりたいという気持ちが強いです。とはいえ燃え尽きてもアレなので、来年もやりすぎない程度に健やかに爆走したいです(力こぶの絵文字)。

2020年12月27日日曜日

俺たちの2020と2021の話

 2020年が終わるので、この1年の創作活動を備忘がてら振り返ってみます。2020年って一度過ぎたらもう来ないんですね。

【書き上げたお話】
・「燐の夜」
 イギリス風/約5700字/11月の文フリ東京にて頒布の『みのまわり vol. 4 燈』に寄稿

 美術もりもり分岐型/約25700字

 魔法もりもり/約47200字

・「夏の泉」(仮タイトル)
 イギリス風/約2300字/未公開

 ぜ、全部ファンタジーだ〜!(ずげーん)
 ぱっと見ると80,000字以上書いた感じですが、「紅蓮の氷華」は今年書いた分は10,000字ちょっとだと思います。「法悦の緑」も分岐の都合上けっこう文章が重複しているので、そこを除いたらまあまあ減ります。あとは断片を生産しました。

 「氷華」は完結できてよかったという思いでいっぱいです。ここ最近は何千字単位の短いものばかりだったので、展開のテンポや情報を出すタイミングが全然違ってひたすら難しかったです。

(なんでちょいちょい字数をクローズアップしているのかというと、遅筆の自覚があって、1年でどのくらい書いたかを気にしているからだと思います。)

 「夏の泉」は過去に寄稿させていただいたお話の過去編(めっちゃ過去過去してる)です。季節が“まだある”町に住む画家のヴィクトリア朝風ファンタジーです。このシリーズはあと何編か書けたら1冊にまとめたいと思っています。


【書きたいお話】
・歪な魔法が接木されちゃった人の話
・夏のはじめの百合風味現代SF
季節が“まだある”町に住む画家のやつ
・スーパー戦●的なヒーローもの連作
・魔物と人間の結ばれない話
... and more!!(?)

 どれも構想を練りはじめていて、最初に書くのは接木のやつかなという気がしています。画家以外は10,000字を超えそうな気配があります。ヒーローのなんかは、キャラの掘り下げも大筋の展開も番外編も…などと本家ばりにやっていると途方もないボリュームになりそうなので、書きたいところから気楽にやれればと思っています。この話は書く前の設定を綿密に、そっちの話は最低限決めて後は書きながら詰めていく、などなどやり方を色々試したいです。今のところ、どうしても書く前に力を入れて作り込もうとしがちなので…。

 あとですね、今年か来年、創作活動開始からおそらく20年になるようです。せっかくの節目なのにアバウトな感じが半端じゃないのは「あの頃書きはじめたな」といううっすらとした覚えしかないからです。今年はまあまあがんばった気がするので、来年も気合を入れていきたいです。丑。